■塗装の基本
この解説ではほんとに基本中の基本の部分を取り扱うので、パーツの整形などについては取り扱いません。
本当に塗装のみの工程になりますのでご注意ください。
また銃の塗装や加工などはすべて自己責任で行ってください。
【必要な物】
耐水ペーパー 1000番
固めの歯ブラシ
ゴム手袋
パーツを固定するための棒(割りばし・針金・針金ハンガー等)
布製ガムテープ等
段ボールや新聞等
【1】本体の完全分解
まずは分解から!
えっ!?っと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが綺麗に塗装するためにはまずは塗装するパーツをそれのみにする作業からです。
本体をそのまま塗装すると、ディテールの細かい部分などをうまくスプレーで塗装できない場合もありますのでまずは分解作業から!
【2】塗装するパーツの表面を耐水ペーパーで磨く
パーツの表面を磨くことで塗料の喰い付きをよくします。
研磨には耐水ペーパーの1000番を使用します。
この時パーツのエッジなどを落とさないように机などの平面をうまく利用して軽く磨いてください。
セレーションなどの磨きにくい部分などはクレンザー(研磨剤入りの洗剤)等を使って歯ブラシで擦っておきます。
【3】塗装するパーツの洗浄
中性洗剤などで脱脂洗浄します。
この際に【2】ででた削りカスなどを綺麗に落としてください。
洗浄が終わったらパーツについている水分を飛ばして乾燥させます。
ティッシュやタオルなどで拭くと繊維などが付着するのでなるべく自然乾燥させてください。
また乾燥後の作業はパーツに手に付着している油などがつかないようにゴム手袋などを着けて作業を行います。
【4】塗装するパーツに持ち手を付ける
パーツを地面や台などに置いてスプレーを吹くと吹き返しなどで表面が綺麗にならない場合があります。
その為パーツを塗装する際は空中でスプレーを吹きます。
その時に持ち手にする物割り箸など棒状のものを、組み立て後に見えなくなる部分に取り付けます。
スライドやフレームなどの割と大きなパーツであれば割り箸の他に針金ハンガーなども使いやすいです。
【5】塗装する
ここでようやくスプレー缶の出番です。
まずはスプレー缶の注意書きや使用方法などをよく読んで適切な使い方を理解しましょう。
次に塗装に移る前にスプレーのテストとして段ボールの切れ端などに塗料を吹き付けてスプレーの様子を見ます。
塗装の最後にしっかり乾燥しているかチェックするためにも役に立ちますので、テスト用に要らないパーツを用意しておくことをお勧めします。
それが出来たらいよいよ塗装です。
パーツとスプレーを40㎝程離し、塗装の際は吹き始めと吹き終わりがパーツにかからないように注意して塗装してください。
【4】にも書きましたが、この際パーツを手に持つなどして空中で塗装します。
吹き始めと吹き終わりは塗料の粒が不安定になっているので大きな塗料の粒がパーツについて仕上がりが悪くなる可能性があります。
※パーツとスプレーの距離はスプレーによって違う場合がございます。注意書き、使用方法をよく読んでください。
塗料は一度で一気に塗ろうとせずに必ず複数回に分けて塗るようにしてください。
一度に塗ってしまうと塗料が垂れたりして仕上がりが悪くなります。
薄く塗って3~4度くらいで塗装し終わるのが理想ですが慣れないうちはできるだけ一度を薄くかつ多い回数で気長に塗装するくらいの気持ちで試みてください。
また薄く塗装したら軽く乾燥するまで10分程度時間を置いてください。
※塗料によって乾燥時間が違うので注意書き使用方法をよく読んでください!
【6】完全に乾燥するまで放置する
塗料の乾燥時間分しっかり乾燥させてください。
ここでうっかり塗装したパーツに触れてしまうと台無しになってしまうのでしっかり時間を置いてください。
テスト用に要らないパーツを塗装しておいた場合はテスト用の要らないパーツで乾燥しているかチェックできますのでそのパーツでチェックしてみてください。
【7】銃を組み立てる
しっかり時間をおいて乾燥させることが出来たらあとは元の手順で組み立てて完成です!
せっかく塗装したパーツですので、なるべく慎重に傷をつけないように組み立ててくださいね!
【最後に】
塗装に大事なのは気長にやろうという待つ心です!
洗浄後の乾燥、重ね塗りの際の乾燥、完成時の乾燥と、とにかく待つことの多い塗装作業。
焦らずゆっくり作業すれば相応に綺麗に仕上がりますので、今以上の忍耐力を身につける修行のような気持ちで作業してみてください!
今回ここに書いた手順は本当に塗装初心者様向けの手順です。
もっと綺麗に銃を仕上げる場合はパーツ洗浄の前に、パーティングラインを消したり綺麗に平面を出したり銃自体の精度を出したりもします。
また他にも金属色系の塗料で使い込んだ銃を表現するために、シルバーを下地に塗りさらにその上にブラック系の塗料を塗ってから表面を擦って下地のシルバーを出すなどのテクニックもあります。
塗装次第で銃の雰囲気も大きく変わる!塗装は奥の深い立派なカスタムです。
今までハードルが高いなぁと思って敬遠していた方もこの機会に是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
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